特別児童扶養手当について

皆さまは特別児童扶養手当をご存じでしょうか。
障害のあるお子様がいる家庭では、受給できる場合があります。
認可には一定の障害の状態と認められる必要はあるものの、現時点で障がい者手帳や療育手帳の認定を受けていなくても申請資格があります。
事実、部分的なてんかん症状と軽度知的障害(療育手帳B2程度)でも、2級の認定がおりました。
判定基準は不明なものの、障がい者手帳だと1級から3級程度の状態が目安だそうで、認定されたことに驚きました。こんなことなら、もっと早く申請しておくべきでした。
こちらの投稿では、申請をした親目線で、感じたことや注意したいことをまとめたいと思います。
特別児童扶養手当とは?
特別児童扶養手当とは障害者福祉の一環で、障害のある未成年者の家庭を対象に、毎月定額の助成が受けられる制度です。
2023年12月時点の支給額は以下の通りです。
※支給額は物価の変動に応じて額が改定される「自動物価スライド制」が適用されているので、毎年微調整されます。
1級
1人につき 53,700円
2級
1人につき 35,760円
受給には一定程度の障害の状態が認められる必要があり、障害の状態によって等級が分かれています。
当制度は国の施策ですが、申請窓口は市町村の福祉課になります。
当制度について詳しく紹介されているWEBページがいくつもありますので、そちらをご参考ください。
●東京都 | 制度の紹介ページ
●アンリーシュ様 | 特集記事
申請には医師の診断書が必要
当申請には医師に診断書を記入いただく必要があり、指定の様式が用意されています。
障害を抱える部位によって指定様式が分かれていることが特徴ですね。用紙は役所に相談した時にいただけました。
- 様式第1号 (視覚)
- 様式第2号 (聴覚・平衡等)
- 様式3号 (肢体不自由)
- 様式第4号 (知的精神)
- 様式第5号 (呼吸器)
- 様式第6号 (循環器)
- 様式第7号 (腎・肝疾患・糖尿病)
- 様式第8号 (血液・造血器・その他)
ただミトコンドリア病は全身に症状が出ていることも珍しくありません。
また脳の症状を患っている方も多いと思われますが、脳障害の様式はありませんでした
役所に尋ねたところ「障害が発生している部位」で記入をお願いしているそうです。
たとえば脳障害により肢体が不自由になった場合は、脳ではなく肢体を障害部位として記入します。
また複数の部位に障害を抱えている場合は、それぞれの診断書を提出することもできます。
メリットは「それぞれの障害の度合いを加算して」計算してもらえることです。例えば肢体と知的精神でそれぞれ2級程度の障害を抱えている場合、それぞれを加算して1級で認定が下りることもあるそうです。
デメリットは費用です。主治医に記入をお願いするため、1枚当たりの費用が発生します。
私の子の場合は、てんかん症状のほかにも筋力の低下や慢性的な片頭痛・視野がチカチカする症状もあったので、該当しそうな用紙をとりあえず全て貰っておき、主治医に相談しました(「知的精神」様式で記入をいただきました。てんかん症状も「知的精神」に含まれるようです)
申請から3ヶ月で結果が届きました
申請結果が届くまで、おおよそ3か月かかりました。
遅いかどうかは……どうなんでしょうか。
役所に尋ねたところ(振り返ると色々聞いてますね💦)、判定機関は診断書のみで判断しているわけではなく、必要に応じて診断書を記入した主治医に病状の確認を取っているそうです。
また手当は「申請月の翌月から」対象となります。遡及して手当がつきますので、月末までに書類を整えて役所に提出できるように急ぎました。
ミトコンドリア病の初期症状であっても申請して損はありません
今回ご紹介しました特別児童扶養手当は、障がい者手帳や療育手帳を持っていなくても申請できますので「自分の子は該当しないだろう」とは思わず、とりあえず申請してみて良いのではないかと感じました。
またこの記事を書くにあたり認定率を調べたところ、全国平均は約90%のようでした。ただ、各市によって認定率のバラツキが大きくあるようです。
この件については、またあらためて投稿できればいいなと思っています。