身体障がい者用のICカードがあります
電車やバスの利用をする時に「ピッ!」とするICカード、利用されている方も多いと思います。
2023年3月から「身体障がい者手帳の提示無しで割引可能なICカード」が各鉄道会社で提供がスタートしていますのでご紹介します。
ICカードの対象は「障害者手帳の旅客鉄道株式会社運賃減額の欄に1種と記載のある人のみ」です。
障害者用ICカードと介護者用ICカードが発行され、それぞれを同時に使用した場合のみ運賃が半額になります。
また通常のICカードと違い、使用できるのは発行元の鉄道会社の管轄区間のみだそうです。
詳しくは各鉄道会社のWEBページをご参照ください。
ご本人のみの利用はできません
OsakaMetro(旧大阪市営地下鉄)のWEBページを見ると「身体障がい者・知的障がい者の方が介護人と同時に同区間の乗車券を購入し、乗車される場合に限り割引いたします。」と書かれていました。
障がい者ご本人のみでの割引利用はできないようです。
これはICカードだからダメというわけではなく、鉄道の福祉サービスは「介護者同伴」が条件のためです。
厳密にいうと、鉄道事業法で「片道100キロメートルを超える利用の場合のみ、障がい者本人のみでも割引対象」と定められているので、新幹線などの長距離利用ではご本人単独で利用されている方もいらっしゃいます。
※割引が適用されるのは普通乗車券のみなので、新幹線乗車に必要な特急乗車券は対象外です。
※市の助成により、単独利用でも割引になる場合があるかもしれませんが未調査です。
他の交通手段では、たとえばバスや船、飛行機も含めて障がい者単独の割引制度がありますので、鉄道ならではのようです。国鉄から続く長い歴史ゆえでしょうか。
下にご紹介するTBSニュースにも載っていましたが、1950年に制定された福祉規則が今も生きているそうです。